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ミュージカルひめゆり詳細

ミュージカルひめゆり詳細_b0033699_1923211.jpg生前ミュージカル女優として、多くの人々に感動を与えた美奈子さん。ミュージカル座「ひめゆり」主演キミ役として、2002年と2004年の公演に連続出演し、舞台に対する真摯な姿勢と全身全霊を打ち込んだ演技は今尚心に焼き付いている。太平洋戦争末期の沖縄で、ひめゆり学徒隊の一少女として精一杯生き抜いた本田美奈子.さんの鮮烈な舞台の思い出は私たちの胸の中で輝いています。
太平洋戦争末期の昭和20年、激戦の沖縄で犠牲となった ひめゆり学徒隊の悲劇を、全編歌だけで進行するポップ・オペラ形式のミュージカルとして描いた作品で、熾烈をきわめた沖縄戦を重厚な音楽によって舞台上に再現、歌の持つ説得力を再確認させたと評価された。1996年12月、ミュージカル座旗上げ公演として初演され注目を浴び、1998年、規模を拡大して再演、月刊ミュージカル誌選定の1998年度ミュージカル・ベストテン(再演)の第7位に選出された。「エビータ」や「レ・ミゼラブル」のような全編歌で進行するスタイルの和製ミュージカルをつくりたいと考えていた山口・ハマナカのコンビが最ミュージカルひめゆり詳細_b0033699_5462932.jpg初に作り上げたポップ・オペラで、再演時には学徒隊のリーダーを演じた伊東恵里、学徒隊たちを励ます婦長役を演じた鈴木ほのか、狂気の鬼軍曹を演じた岡幸二郎ら、ポップ・オペラで鍛えた実力派の歌い手たちが高い歌唱力を披露。600名を越えるオーディションで選ばれた若手の実力者たちがひめゆり学徒隊に扮して鬼気迫る迫真の演技を見せた。ひめゆり学徒隊の悲劇は、これまでに4度映画化されているが、ミュージカル化は初めて。戦争のむなしさと命の尊さ、次代に語り継がなくてはならない平和への祈りを力強く歌い上げたミュージカル座の代表作。
ミュージカルひめゆり詳細_b0033699_1926172.jpg2002年10月~11月、文化庁芸術祭参加作品として、東京芸術劇場中ホールで再々演。この時の出演者はキミ/本田美奈子、上原婦長/鈴木ほのか、滝軍曹/岡幸二郎、檜山上等兵/石川禅、ふみ/鈴木智香子、片桐和美、杉原上等兵/萬谷法英、中本吉成、ちよ/手塚順子、浦壁多恵、ゆき/三辻香織、菅原さおり、はる/川田真由美、深沢美貴子、かな/梅沢明恵、大久保美鈴、みさ/矢野香苗子、村上由香、神谷先生/竹本敏彰、サチ/桑原麻希、足立紫帆ほか。さらに新曲が加えられ、ミュージカル・ナンバーは41曲となった。2002年度ミュージカル・ベストテン(再演)第9位。

2004年2月12~17日、第6回東京芸術劇場ミュージカル月間公演として、わらび座「アテルイ」、メジャーリーグ「ハムレット」と共に上演。主な出演者はキミ/本田美奈子、上原婦長/土居裕子、滝軍曹/岡幸二郎、檜山上等兵/戸井勝海、ふみ/川田真由美・鈴木智香子、はる/片桐和美・鬼頭典子、かな/梅沢明恵・川村絵良、みさ/三宅文子・矢野香苗子、杉原上等兵/中本吉成・萬谷法英、神谷先生/本間識章・竹本敏彰、サチ/桑原麻希・浜崎真美ほか。観客動員数が6000人を突破。「ひめゆり部隊」が東京芸術劇場ミュージカル月間優秀賞を受賞。

ミュージカルひめゆり詳細_b0033699_5123482.jpg2002年の「ひめゆり」プログラムに書かれた本田美奈子.のコメント
人が人を傷付ける。罪のない人々を・・・。何も知らない、何も分からない子供達まで・・・。数えきれない程の命を奪う。そして、心を奪う戦争。人は、傷付け合う為に生まれてきたのでしょうか?人は、憎しみ合う為に生まれてきたのでしょうか? 私は、そうではないと信じたい。人は、いや、生きている物全てが死ぬ事を分かって生まれてきます。だからこそ、愛する喜び、お互い助け合う思いやり、信じ合う心を大切に生きて一生を終える。そうでありたい・・・・・・。

人には、色々な人生があります。誰一人として、全て誰かと同じ人生を歩んでいる人はいないでしょう。それぞれ考え方が違うのは当然です。みんな心があるんだから。その心が暖かくいられるか、冷たくなってしまうのか、もし冷えきった心になってしまったら、ほんの少しの歩み寄りで、ほんの少しの愛情で、幸せになれるかもしれない。そう思います。

私は戦争を経験したことがありません。だから考えが甘いとおっしゃる方もいるかもしれません。でも今現在、地球の何処かで、戦争の中毎日死と背中合わせで生きている人達が現実にいる。そう考えると、今回 『ひめゆり』 に出演させて頂き、会場に足を運んでくださった方々に、戦争の恐ろしさ、平和でいられる事のありがたさを、少しでも感じて頂けたら嬉しく思います。(本田美奈子)


ミュージカルひめゆり詳細_b0033699_5131715.jpg○2004年の「ひめゆり」プログラムに書かれた本田美奈子.のコメント
この広い地球上で、幸せを感じながら生活してる人は、どれ位いるのでしょう。人は、この世に誕生したと同時に、時は1秒1秒止まらずに過ぎ、今を生きそして必ず過去・未来があります。 「ひめゆり」 は実際にあった過去の悲劇、二度とあってはならない、決して忘れてはいけない戦争です。そして現在、大切な地球の恵みを破壊すると分かっていて、まだ戦い争う人々がいます。現在がこんな状態だったら未来はどうなるのでしょう。私は、平和で輝ける未来であって欲しいと、心から願います。だからこそ 「ひめゆり」 の舞台に立ちます。微力だと分かっていても、来て下さったお客様に、ほんの少しでも平和でいられる事の有り難さを感じて頂ければ嬉しく思います。

私の発売させて頂いたクラシックアルバム 『アヴェ・マリア』 の中に私が作詞した「タイスの瞑想曲」という歌があります。その詞は、争いのない平和な輝き溢れる地球そして未来へと願いを込めて作りました。私は 「ひめゆり」 という作品と出会えて生きる喜び、そして生きている幸せという感じ方が今までと大きく変わりました。身近にある小さな幸せを大切に感じながら時を過ごす事、毎日の生活の中ではあたりまえになっていることが幸せなんだと・・・平凡な生活こそとても幸せな事なんだと思う様になったからです。そして私は小さな幸せを大切にしながら、この舞台に立てるという大きな幸せを感じて舞台に立たせて頂きたいと思っています。(本田美奈子)

ひめゆりのパンフに記されたPR記事
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ミュージカルひめゆり詳細_b0033699_1937317.jpgミュージカル「ひめゆり」は、太平洋戦争末期の沖縄で、尊い犠牲となったひめゆり学徒隊の悲劇を、全編歌で綴るポップ・オペラ形式でミュージカル化した和製ミュージカルの決定版です。小説や映画などによってお馴染みの話ですが、41曲のドラマティックな歌曲によって、戦争の悲惨さと命の尊さを壮大なスケールで歌い上げる本作には、映画とはまったく違う新たな感動が生まれ、初演以来多くの賞賛の声をいただいてきました。決して忘れてはならない歴史の事実を描いた日本のミュージカルとして、今を生きるすべての人に見ていただきたい作品です。主人公のひめゆり学徒生キミを演じるのは、「ミス・サイゴン」「レ・ミゼラブル」など、ミュージカルの歌姫として大活躍を続ける本田美奈子。学徒隊を励ます上原婦長を演じるのは、「マドモアゼル・モーツァルト」「星の王子様’98」など、3度の読売演劇大賞優秀女優賞に輝く土井裕子。学徒の敵となる恐ろしい滝軍曹役は、「レ・ミゼラブル」ジャベール役で新境地を開いた岡幸二郎。キミを抱えて森の中は逃げる檜山上等兵役、「レ・ミゼラブル」マリウス役や、「I LOVE YOU 愛の果ては?」など、芸達者な演技でファンを魅了する戸井勝海。その他、ポップ・オペラで鍛えた歌唱力豊かなキャスト陣が、熾烈を極めた沖縄戦の悲劇を感動的に演じます。
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ミュージカルひめゆり詳細_b0033699_2323117.jpg出演 スタッフ 本田美奈子、土井裕子、岡幸二郎、戸井勝海、他
●作曲・編曲・音楽監修・山口琇也  
●作詞・演出・ハマナカトオル
●主催・東京芸術劇場 (財)東京都歴史文化財団 (有)ミュージカル座 
【ひめゆり】ストーリー紹介
昭和20年、沖縄。米軍上陸が迫る中、沖縄県立第一高等女学校と沖縄師範学校女子生徒は、ひめゆり学徒隊(両校の記章を合わせて「ひめゆり」とした)として、南風原陸軍病院に従軍看護婦として派遣されて行く。想像を絶する悲惨な状況の中、恐ろしい鬼軍曹にこき使われながら、婦長の指示のもと、必死で傷ついた兵士の看護にあたる生徒たち。傷口からはウジ虫がわき、薬も包帯も足りない中で、手術や飯上げなど命がけの作業が続く。だが、ついに米軍が沖縄に上陸し、歩けない患者には青酸カリ入りのミルクが渡され、命からがら夜の森に脱出する。散り散りばらばらになって南部へと逃げて行く学徒たちのさまざまなドラマが、激烈を極めた沖縄の戦場に展開する。捕虜となるより死を選ぶよう教育されていた学徒たちは、最後の最後まで自らを追いつめて行き、南部の洞窟で米軍が投下したガス弾によって、わずか10年の短い命を散らして行くのだった。
ミュージカルひめゆり詳細_b0033699_15175022.jpgミュージカルひめゆり詳細_b0033699_15181920.jpgミュージカルひめゆり詳細_b0033699_15184955.jpg
ミュージカルひめゆり詳細_b0033699_5254994.jpg←このポスターは
2005年8月4日(木)~8月9日(火)公演用のもの。

本田美奈子.さんが降板により急きょキャステングが変更になり、出演 スタッフは 島田歌穂(本田美奈子.の代役)、土居裕子、今 拓哉、戸井勝海 他になる。
公演スタッフは、ひめゆりカンパニー 作曲・編曲・音楽監督/山口琇也 、作詞・演出/ハマナカトオル 、美術/松野 潤 、照明/和田典夫 、音響/戸田雄樹 、衣装/神場やす江 、ヘアメイク/鈴木恵子 、演出補/竹本敏彰 、舞台監督/小谷 武 、宣伝美術/竹内和彦 、制作/遠藤文徳・五十川夕夏 らの名前が連なる。

■企画・製作/(有)ミュージカル座
■主 催 東京新聞/ミュージカル座
■協 賛 ホテルメトロポリタン
■特別協賛 ゆば・豆腐 築地 野口屋

by cress30 | 2005-11-11 17:01 | ◆本田美奈子

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